空き家対策に家族信託をおこなうメリットとは?

空き家対策に家族信託をおこなうメリットとは?

人口減少などもあって、空き家が全国的に増えています。
その対策の一環として家族信託制度が注目を集めています。
今回は空き家が増える原因や家族信託の制度、メリットについて解説しますので、空き家相続を予定している方はぜひご一読ください。

空き家が増えている原因

空き家が増えているシンプルな理由として、まず不動産を相続する方がいない、ということが挙げられます。
財産を相続する方がいないまま、所有者がいなくなってしまうのです。
少子高齢化の社会では、こうしたケースが増えていると見られています。
なお、このケースでは最終的に土地・不動産は国庫に帰属することになります。
もうひとつ厄介な原因としてその土地・不動産を管理する方がいない、管理できないケースが挙げられます。
たとえば相続した方が遠方に住んでおり、書類上は所有者となったものの管理できるような状態ではなく、結果的に放置してしまうケースです。
このように管理がおこなわれずに放置されてしまう家が増えると、治安上・防犯上の問題が出てきます。
具体的には、誰かが勝手に住み着いたり、利用したり、あるいは放火などのトラブルに見舞われるなどです。
そうなると家の所有者だけでなく地域全体にとって大きなリスクとなるため、その対策が急がれています。

家族信託の制度とは?

そこで、空き家対策の一環として浮上しているのが家族信託です。
これは土地に限らず財産を所有している方が、信託契約などの形で家族に財産を託す制度です。
財産を所有している方が委託者、財産を託される方が受託者となり、委託者の財産管理や処分を受託者がおこなう仕組みになります。
家族信託は空き家対策にとても効果的で、親の判断能力が低下してきても財産管理や処分を子が代わりにおこなえるため安心です。
また、財産から発生する収益を受け取る受益者を親に決めておけば、子が売却をおこなった場合、親に利益が入ります。

家族信託のメリットとは?

この家族信託によってどんなメリットが発生するのでしょうか?
先述したように委託者と受益者を親にした場合、子が親の自宅を売却しても利益は親に入ります。
そのため、贈与には当たらず贈与税がかからない点がメリットのひとつです。
また受託者の判断・意思で財産を処分することが可能にな点もメリットです。
親が認知症などで判断能力が低下した場合でも、受託者が財産の管理や処分がおこなえます。
さらに、遺言とは異なり数世代先まで財産承継を指定することが可能です。
不動産の相続人がおらず、空き家になるといった問題を解消できるでしょう。

まとめ

このように、家族信託は家族に空き家の管理・処分を信託する制度です。
委託者の判断能力が低下した後は、受託者が財産の管理・処分をおこなうため安心です。
空き家対策を講じておきたい方は、検討してみてはいかがでしょうか。
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