相続税の非課税枠とは?計算方法と基礎控除額計算のポイントについて解説

相続税の非課税枠とは?計算方法と基礎控除額計算のポイントについて解説

遺産を相続した場合、相続税を支払う必要があります。
ただし、基礎控除額によっては相続税が少なくなったり、納税が不要になったりする場合があるため、正しく計算することが大切です。
そこで今回は、相続税の非課税枠とはなにか、計算方法と基礎控除額計算のポイントについて解説します。

相続税の非課税枠とはなにか

相続税を計算するには、遺産の総額から基礎控除額を差し引くことが必要です。
基礎控除額分は税金がかからないため、非課税枠とも呼ばれています。
また、基礎控除額に加えて 配偶者の税額控除や小規模宅地等の特例などの控除制度も設けられています。
相続税の控除制度では、法定相続人の人数が重要なポイントです。
配偶者は必ず法定相続人になり、一定の血族は順位に従って法定相続人に決まります。
養子も実子と同様法定相続人になれますが、一定数以上の数の養子は法定相続人として計算できません。
相続税の計算を始める前に、法定相続人の数を正しく把握するようにしましょう。

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相続税基礎控除額の計算について

相続税基礎控除額の計算式は、「3,000万円+(600万円×法定相続人の数)」です。
たとえば、法定相続人が3人いる場合は、4,800万円が基礎控除額になります。
この場合、遺産総額が4,800万以下であれば相続税はかからず、申告も必要ありません。
相続放棄した相続人も数に含める必要がある点には、注意が必要です。
また、相続人の子どもが亡くなっており、孫が受け継ぐ代襲相続が発生している場合も、孫を法定相続人の数に含めます。

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基礎控除額計算のポイント

基礎控除額計算のポイントは、法定相続人の数を正しく把握することです。
法定相続人の数が多いほど、非課税枠は大きくなるため、誰かを漏らすことなくしっかりと計算に含めましょう。
法定相続人とは民法に基づく相続人で、家族構成によって自動的に決まります。
遺言や実際の相続の有無は、誰が法定相続人になるかについて影響しません。
配偶者以外の血族は、子ども、父母、兄弟姉妹の順に法定相続人になります。
順位が高い人のみ相続可能で、たとえば第一順位の子どもがいる場合は、第二順位の父母は相続しません。
一方、被相続人が子どもがいない状態で亡くなった場合は、父母や兄弟姉妹が相続する可能性が生じます。

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まとめ

相続税の非課税枠とは、基礎控除により課税されない額のことを指します。
基礎控除額は「3,000万円+(600万円×法定相続人の数)」の計算式で算出します。
基礎控除計算額のポイントは、法定相続人の人数を把握して正しく計算することです。
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